こんにちは。
こういった疑問に答えます。
✔︎本記事の内容
- 大学院に行くのをやめた方がいい人とは
- 大学院に行くべき人とは【=大学院に行く意味がある人】
- 大学院に行くことで生涯収支が多くなればOK
この記事を書いている私は大学院に進学した後メーカーに就職した26歳です。
大学を卒業した後に大学院に進学することを選択した人になります。
本記事では、大学院に進学する意味があるかどうかについて具体的な考え方をまとめていこうと思います。
3分くらいで読めますのでしばしお付き合いください。
目次
大学院に行くのをやめた方がいい人とは?
大学院に行く背景は人によって様々な理由があるでしょう。
- 学部時代と同じ研究室で自分の専門性をさらに高めたい
- 学部時代と同じ専攻だが他の研究室に行きたい
- 今の専攻とは別の専攻・分野に挑戦したい
- 今通っている大学のレベルに満足していないので別の大学院に行きたい
ざっと挙げるとこんな理由があると思います。
大学院に行く理由は様々ありますが、人によって大学院の世界に自分の適性が合っていない人もいると思っています。
以下の3条件に一つでも該当する人は大学院への進学に少し慎重になる必要があります。
- 金銭的にかなりきつい人
- 研究が著しく向いていない人
- 狭い世界が苦手な人
それぞれ深掘りします。
金銭的にかなりきつい人
まずは金銭的な部分で切羽詰まっている人ですね。
大学院に進学するか就職するかでその後の資産状況は大きく異なります。
✔︎大学卒業後の2年間
お金の出入り | |
---|---|
大学院進学 | 学費でマイナス約100万円/年 |
就職 | 給料でプラス約300万円/年 |
大学院はお金を支払って研究をするのに対して会社はお金をもらって仕事をします。
大学卒業後の2年間のキャッシュフローは大きく違ってきますね。
もし学部時代に奨学金を借りていたなら大学院でも借りる可能性が高いと思いますので社会人になってからの返済額がさらに膨らみます。
研究が著しく向いていない人
多くの理系大学生は大学3,4年になったら研究室に所属して研究をスタートします。
そして実験を重ねていきながら実験結果の考察をして卒業論文をまとめます。
その過程で「私って研究に全く向いていないな…」と違和感を感じる人が必ずいます。
- 勉強は好きだけど研究は好きじゃない
- 新しい事象や技術に全然興味がない
- 英語の論文を読むのが苦しい
- 人前で発表するのが苦手
研究が向いていない理由でよく上がるのは上記のような理由です。
学部時代に感じた違和感が大学院に進学して解消するという例はあまり聞きません。
以下の記事では私が研究に向いていなかった理由についてお話ししているので気になる方はどうぞ。
狭い世界が苦手な人
研究室はとても狭い世界なのでそんな環境が合わないという人にはつらいです。
教授をピラミッドの頂点としてその下にポスドク、博士学生、修士学生、学部学生という序列で小さい組織が形成されます。
人数は国立大学なら20人、私立大学なら多くても40人程度だと思います。
社会人になってわかりましたが研究室のような小さい組織の中でずっと生活するのは結構異常なことだと思っています。
会社では自分の所属する部署以外とも交流があり、大手企業なら何百何千という社員がいるのでいい意味で刺激があります。
大学院に行くべき人とは?【=大学院に行く意味がある人】
それでは逆に大学院に行くべき人はどんな人なのでしょうか。
「もうちょっと人生の夏休みを謳歌したい」とか「会社員になりたくない」という理由もありますが前向きな理由としては以下のような理由があると思います。
- 今の研究をさらに深めたいと強く思っている人
- 大学院に行かないと就けない職種を希望する人
それぞれについて深掘りしていきます。
今の研究をさらに深めたいと強く思っている人
今の研究が楽しくてもっと研究を続けたいという理由です。
自分が楽しいと感じるものは成果も出やすいと考えているのでぜひ研究を続けてほしいですね。
むしろ研究が楽しかったのに無理に就職してしまうと研究を続けなかった後悔がずっと残り続けます。
私がいた大学には就職後にまた大学院に戻って教授になったという人が何人もいました。
大学院に行かないと就けない職種を希望する人
大学院に行くべきもう一つの理由は自分の希望する会社や職種が大学院必須であるということです。
代表的な職種はメーカーや製薬会社の研究職ですね。
中にはドクターを修了していないと門前払い、みたいな会社もあります。
大学院に行くことで生涯収支が多くなればOK
大学院に進学するか就職するかで揺れる大きな理由は給料(お金)の部分だと思います。
お金の話だけ切り抜くとすればどちらのほうが生涯収支を大きくすることができるかという視点で選ぶのがいいでしょう。
【例】大学院進学と就職の収支金額の差
仮に22歳の大学4年生AとBが以下のような選択をしたと仮定します。
- A:学部就職をして23,24歳に300万円ずつ手取り収入を受け取った
- B:大学院に進学して23,24歳に100万円ずつ学費を支払った
24歳時点のAとBの収支金額の差は
収支額の差=600万円-(-200万円)=800万円
Aに福利厚生があるとかBがアルバイトをしているとかそういう細かいところは無視すると2年間で800万円の差ができました。
収支金額の差をなくすために
仮にBは大学院に進学した後Aよりも平均年収が100万円高い会社に就職したとします。
すると40年間働くとして生涯収入はBとAの間で4000万円の差が生まれます。
すると先ほどの大学院時代の学費を加味しても
- 24歳時点:Aの方が収支は800万円多い
- 64歳時点:Bの方が収支3200万円多い
というようにBのほうが生涯収支はプラスということになります。
ただしあくまで金銭的な部分に限定した話ということはくれぐれも留意してください。(幸福度などのプライスレスな部分は考慮していません)
【まとめ】迷いがある人は大学院と就職どちらでも対応できるように準備する
就職するか大学院進学するかで揺れている人は両方に対応できるように準備するのがいいでしょう。
ベネッセがサービス提供しているdodaキャンパスは逆オファー形式の就活サイトなのでとりあえず登録だけすることをおすすめします。
プロフィール欄に強みや大学時代の活動内容を記入しておけば優良企業からオファーをいただけます。
以上です。