こんにちは。
今回は2021年9月12日に実施された3級ファイナンシャル・プランニング技能検定、略してFP3級の体験記を公開していきます。
FP3級は体系的なお金の知識を習得するのに最適な資格で有名です。
社会人2年目になったタイミングでそろそろちょっとしたマネーリテラシーをつけたいなぁということで受験を決意しました。
ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
FP3級とは
正式名称3級ファイナンシャル・プランニング技能検定、略してFP3級はお金についての資格で最も基本的な資格になります。
お金や暮らしの知識を幅広く出題していて重箱の隅をつくような深い知識は求められていません。
試験構成は「学科試験」+「実技試験」
試験構成は学科試験と実技試験があり、1日で両方の試験を受けます。
試験名 | 学科試験 | 実技試験 |
---|---|---|
試験時間 | 120分(午前中) | 60分(午後) |
問題数 | 60問(正誤:30問, 3択:30問) | 20問(3択:20問)(日本FP協会の場合) |
合格基準 | 正答率60%以上 | 正答率60%以上 |
学科試験は基本問題、実技試験は応用問題という位置付けですね。
学科試験でテキストの内容を習得できているかどうかが問われ、実技試験で具体的な事例をもとにした問題や計算問題が出題されます。
学科試験と実技試験の両方が合格基準に到達したら晴れて合格です!
FP3級は絶対評価なので試験の難易度にかかわらず正答率が60%を超えてさえいれば合格になります。
学科試験の出題範囲は6分野
試験範囲は以下の6分野から出題されます。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
ちょっと耳にしただけだとよくわかりませんね。
噛み砕くと以下のような建て付けになります。
ライフプランニングと資金計画 | →社会保険 |
リスク管理 | →生命保険、損害保険 |
金融資産運用 | →株式や債券など金融商品 |
タックスプランニング | →所得税 |
不動産 | →不動産に関する法令や税金 |
相続・事業承継 | →相続税 |
少し詳細を省略してしまいましたがおおむね上の表のような問題構成になっています。
まるっとまとめると「保険」「金融商品」「税金」の3点に関する問題が出題されるんですね。
実技試験は3種類あり
実技試験は以下の3種類の試験から一つ選択します。
どれを選択しても「FP3級」としての格の違いはありませんので自分の得意そうな分野や従事する業務をもとに決めましょう。
実技試験 | 運営機関 |
---|---|
資産設計提案業務 | 日本FP協会 |
個人資産相談業務 | 金融財政事情研究会(きんざい) |
保険顧客資産相談業務 | 金融財政事情研究会(きんざい) |
ネットで調べてみると日本FP協会が出題する「資産設計提案業務」が一番合格率が高いらしいです。
私も今回日本FP協会で受験しましたので特にこだわりがなければ合格率を参考にして3種類から選択しても良いかもしれませんね。
ちなみに資産設計提案業務や個人資産相談業務の試験であっても保険の問題はでますし、保険顧客資産相談業務の試験であっても税金の問題も出題されるのであくまで「広く浅く」の問題構成になっています。
受験資格は実質なし、誰でも受験可能!
FP3級の受験資格は「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」とされています。
つまり、実質誰でも受けることができる資格となっています。
問題形式は正誤問題と3択問題
それぞれの問題形式は以下のようになっています。
試験名 | 問題形式 | 問題数 |
---|---|---|
学科試験 | 正誤問題 | 30問 |
3択問題 | 30問 | |
実技試験(日本FP協会) | 3択問題 | 20問 |
形式としては正誤問題と3択問題の選択問題しか出題されません。
記述式問題はないので困ったら鉛筆転がしでなんとかなりそうですね(ならない)
合格率は例年70%前後
FP3級の合格率は非常に高いです。
合格率:例年70%前後
毎年出題傾向がほとんど同じなので過去問さえ極めてしまえばそれほど勉強時間をとらなくても合格してしまいます。
受験料は6000円
学科試験と実技試験の受験料合わせて6000円かかります。
- 学科試験:3000円
- 実技試験:3000円
また過去に学科試験か実技試験に合格している場合はその試験を免除することができます。
ちなみに受験料は日本FP協会で受験してもきんざいで受験しても金額は変わりません。
FP3級試験当日の体験談
私は2021年9月12日に実施されたFP3級を受験しました。
受験日当日の体験談をしていきます。
受験当日の持ち物
受験の申し込みが完了したら受験票がハガキで家に届きます。
持ち物
- 受験票
- 筆記用具(貸出は無し)
- 計算機(貸出は無し)
- 本人確認書類
- 腕時計(貸出は無し)
筆記用・計算機・腕時計は試験会場で貸出は行われていません。
本人確認書類は「写真付き」のものが良いでしょう(写真付きでない本人確認書類の場合は受験票に写真を貼付する必要があります)
計算機は絶対持っていったほうがいい
税金や保険金の計算問題で計算機を使います。
計算機は「演算機能のみ有する」「文字の表示領域が一行」「大きさが26cm×18cm以下」「関数やプログラムの機能はNG」など制約がありますが100均で売っている電卓であれば問題ないです。
腕時計はいらない?
試験当日、私は試験会場に時計があるものだと思って腕時計は持っていきませんでした。
そして試験会場に時計が置いていませんでした。
と思いましたが、試験自体は試験対策が完了していて非常に簡単だったので特に時間は気にしなくて大丈夫でした。
というか周りの人も時計らしきものを特に準備していませんでしたが特に慌てた様子はなかったです。
問題用紙に自分の解答をメモしておく
FP3級の問題用紙は持ち帰り可能です。
そして試験終了後の当日17:30に模範解答が配信されるので問題用紙の解答メモをもとに自己採点しましょう。
正式な合否結果は約1ヶ月後にホームページ上で公表されます。
学科試験は途中退室可能
学科試験は試験時間が120分設けられていますが、60分経過後は途中退室可能です。
60分経過時点で試験官から退出したい方は退室してもいいと言われますが、この時点で受験者の半分くらいが退室していましたね。
時間をかければ解けるようになるわけでもないので学科試験が終わったら即退室して午後の実技試験に備えましょう。
ちなみに実技試験のほうは途中退室できませんでした。
FP3級の試験結果
私のFP3級の試験結果は以下の通りです。
実技試験は日本FP協会で資産設計提案業務を解きました。
- 学科試験:46問正解/60問
- 実技試験:17問正解/20問
学科試験と実技試験とも60%以上の正答率だったので合格点に達していましたね。
私のFP3級の勉強法→過去問だけでOK
私はFP3級を受けるためにテキストや参考書は一切使用しませんでした。
私が試験当日まで取り組んだものは以下のサイトだけです。
FP3級ドットコムの過去問道場
過去問道場の勉強量
過去問道場でアカウントを作成して問題を解くと問題解答数や正答率を記録してくれます。
以下が私の過去問道場の取り組み結果です。
学科試験は600問以上、実技試験は200問以上解きました。
これくらいの量をこなせば問題の傾向を掴めますし正答率も高いレベルで安定してきます。
ぜひ勉強量の一つの基準にしてみてください。
独学で問題ない?→独学でOKです
FP3級に関しては独学でまったく問題ないと考えています。
高いお金を払ってセミナーに行く必要はありませんね。
税金や保険など難しい専門分野の問題を扱っているという考えを持ってしまいがちですが、問題の内容自体は私たちの身の回りで起こっていることを対象にしているのでそこまで身構える必要はありません。
FP3級の次のステップ→FP2級
FP3級に合格したら次はFP2級を受験することが可能になります。
FP2級は以下のいずれかを満たしたら受験資格が与えられます。
- FP3級に合格している
- 実務経験が2年以上ある
- AFP認定研修の受講修了者
実務経験がなくてもFP3級に合格していたらFP2級を受験可能ですね。
ファイナンシャルプランニングには国家資格である「FP1級」「FP2級」「FP3級」と民間資格である「CFP」「AFP」があります。
民間資格のAFPとは国家資格のFP2級に相当する資格であり、AFP認定研修の受講が修了している場合もFP2級を受験可能です。
難易度的にはFP2級=AFP、FP1級=CFPという建て付けになっています。
試験名 | 受験資格 |
---|---|
FP3級 | 誰でも受験可能 |
FP2級 | 以下のいずれかを満たす
|
AFP | 以下のすべてを満たす
|
FP1級 | 以下のいずれかを満たす
|
CFP | 以下のすべてを満たす
|
まとめ
今回はFP3級の受験体験記についてまとめてみました。
FP3級試験日当日のアドバイス
- 計算機は絶対持っていったほうがいい
- 問題用紙に自分の解答をメモしておく
- 学科試験は途中退室可能
FP3級勉強方法のアドバイス
- 過去問道場を解きまくる
FP3級を受けてみて税金や保険に関する知識がほんのちょっと深まりました。
年に3回受験機会があるので少しでもマネーリテラシーを身につけてみたいという方はぜひ一度受けてみてくださいね