本記事では数学の「かつ」「または」を意味する集合の記号について覚え方をまとめました。
「かつ」「または」の集合を表す記号
集合のかつ、またはを意味する記号は次の2つです。
∩ | ∪ | |
---|---|---|
集合名 | 共通集合 | 和集合 |
日本語 | かつ | または |
英語 | and | or |
読み方 | キャップ | カップ |
∩(かつ)
「かつ」を意味する集合の記号は∩です。
例えば、A=1, 3, 4, 6、B=2, 4, 5, 6のとき、A∩B=4, 6となります。
英語では「and」と同じ意味を持っています。
∪(または)
「または」を意味する集合の記号は∪です。
例えば、A=1, 3, 4, 6、B=2, 4, 5, 6のとき、A∪B=1, 2, 3, 4, 5, 6となります。
英語では「or」と同じ意味を持っています。
かつまたはの記号の覚え方
以上、「かつ、または」の集合を表す記号についての解説でした。と言いたいところですが、試験問題を解くときに「∩はかつとまたはどっちだったっけ?」ということになることはないでしょうか?
そこでここからはかつ(∩)、または(∪)の覚え方について紹介していきます。
❶キャップ・カップのイメージとゴロで覚える
❷水の流れ方で覚える
❸英語の形で覚える
❶キャップ・カップのイメージとゴロで覚える
記号 | 覚え方 |
---|---|
∩ | 🧢キャップの形と似ている |
∪ | ☕️カップの形と似ている |
∩はキャップに、∪はカップに形が似ているので読み方は覚えやすいです。
しかしそれだけでは「かつ」と「または」のどっちがキャップだっけ?ということになるので以下の語呂合わせでどっちが「かつ」か覚えましょう。
『キャップ(∩)をかぶって試合に勝つ(かつ)』
キャップがかつであることが分かれば、カップがまたはであることも同時に分かるでしょう。
❷水の流れ方で覚える
次に水の流れ方で覚える方法です。
記号 | 覚え方 |
---|---|
∩ | 器が下向きなので水がこぼれて少ない →個数の少ない「かつ」 |
∪ | 器が上向きなので水がこぼれず多い →個数の多い「または」 |
- ∩は複数集合の両方に含まれる要素をとってくるので個数が少ない
- ∪は複数集合の少なくとも一方に含まれる要素なので個数が多い
というイメージを持って水がこぼれやすそうな記号が「かつ」、水がこぼれにくそうな記号が「または」と覚えることができます。
❸英語の形で覚える
最後はやや強引ですが∩は「かつ」を意味する「and」のnと形が似ていると覚えることができます。
記号 | 覚え方 |
---|---|
∩ | and(かつ)のnと形が似ている |
∪ | and(かつ)のnと形が反対 |
∪は逆に「and」のnと形が反対なので「または」と覚えましょう。
以上です。